令和元年第4回豊後高田市議会定例会が開催され、複数の重要議案が審議された。
この日、議会は定例会の会期を12月19日までの16日間と決定した。これに対し、議員からは異議が唱えられず、無事に決議がなされた。議長の菅健雄氏はこのことを確認し、次の議題へと移った。
一方、閉会中の委員会付託事件については、第55号議案と第56号議案が取り上げられた。決算審査特別委員長の土谷信也氏が、これらの議案に対する質疑や討論の結果を報告し、賛成多数で原案通り認定される運びとなった。質疑に関しては、日本遺産推進事業やがん検診など多岐にわたる事業効果についての意見が交わされた。
次に、豊後高田市の市長、佐々木敏夫氏が登壇し、議案説明を行った。その中では2018年度の会計検査院による決算報告があり、特に国庫補助の下水道整備事業での過大な補助金受領について、264万9,221円の返還が必要との指摘を受けたと述べた。この件に関して市長は、再発防止に努める旨を強調した。市長はまた、年金生活者支援給付金制度の不備についても言及し、334名の新たな対象者に対し、適切な対応を行うことを報告した。市長は、対象者からの信頼回復に向け尽力する考えを示した。
さらに、人口増施策に関する報告も行われた。移住支援施策が評価され、年間300万人が訪れるウェブサイトにおいて本市の取り組みが紹介されることとなる。これにより、子育て支援が好評を博していることも示された。市長は、今後も引き続き多様な施策を展開していく意向を表明した。
また、地域振興に向けた文化の発信についても言及された。この中で、六郷満山の峯入りの道が歴史の道百選に選定されたことが報告された。さらに、伝統芸能に関しても、天念寺で行われた公演が全国でも特別なものであったと強調され、文化振興への期待が寄せられた。
最後に市長は、議案の慎重審議を求め、本日の議会を締めくくった。今後の議会においても、市民の生活向上に寄与する議論が期待される。