令和4年6月22日、豊後高田市議会は第2回定例会を開催した。会議では、主に一般会計補正予算に関する議案が審議された。
総務委員長の菅健雄氏は、令和4年度の一般会計補正予算について報告した。補正予算の内容は、歳入の増額が約3億8,372万円となり、総額は173億6,948万円に達する見込みだ。この増額は、国庫や県からの支出に基づいている。彼はまた、燃料高騰への対策として、市民乗合タクシーの運行維持のため、燃料費助成が計上されると述べた。
社会文教委員長の毛利洋子氏も報告を行い、補正予算における民生費や教育費に関する内容を詳細に説明した。この中で、コロナ禍での地域サロン活動支援や、家計応援お買い物券の配布に関する事業が紹介された。また、教育施設の改修や保育士の就業促進に向けた経費も確保されたと述べた。
さらに、産業建設委員長の阿部輝之氏が、農林水産業費に関する支出内容を伝えた。特に肉用牛の生産支援や、林道整備の経費が計上されており、地域産業の振興に寄与することを強調した。
また、議案の中には、教育長の再任提案が含まれており、河野潔氏の再任が議会で認められた。市長の佐々木敏夫氏は、この再任を市民の教育に対する信頼の表れと位置づけ、教育行政のさらなる発展を期待すると述べた。
意見書案においては、義務教育の国庫負担制度を堅持し、教育予算の拡充を求める内容が提案された。中尾勉氏は、国の責任として教育環境改善が求められていると主張し、国からの支援を再確認する必要があると強調した。
最後に、議会は各議案および報告事項を順次可決し、令和4年第2回豊後高田市議会定例会を閉会した。本会議は市民の生活を守るための経済対策と教育行政の重要性を再認識する場となった。