令和3年6月15日、豊後高田市議会第2回定例会が開会した。
当日は、議事日程が進められ、最初に会議録署名議員として河野正春議員と菅健雄議員が指名され、続いて会期が6月30日までの16日間に決定された。
その後、佐々木敏夫市長が提案理由の説明を行い、多岐にわたる市政への取り組みについて述べた。特に、人口増加を促進するための施策と、育成に力を入れる考えを強調し、「地域の活力は人である」という信念を口にした。
佐々木市長は、特に教育の充実と子育て支援に関して言及し、県内で唯一、7年連続で転入者が転出者を上回る社会増を達成していることを挙げた。これにより、新型コロナウイルスの影響を受けた中でも、豊後高田市の取り組みが評価されていることを示した。
さらに、移住者向け分譲団地の整備や、過去最高の141世帯、325名の移住者があったことも報告され、住環境を整備し続ける考えを示した。
また、議会の中では、コロナ対策としてのワクチン接種の進捗状況も伝えられ、65歳以上の高齢者の接種が52%を終えたと市長が述べた。今後も順次、年齢群ごとの接種を進める計画があり、従業員の雇用創出にもつながることが期待される。
この日は表彰式も行われ、50年以上の市議会議員を務めた大石忠昭議員と10年以上の市議会議員を努めた土谷信也議員に対して表彰状が授与された。これに関し、佐々木市長は「これまでの功績に感謝し、今後の議会活動への期待を述べた。
最後に、補正予算が提案され、コロナウイルスの影響に伴う支援策や、新たな事業への投資計画が示された。市長は「安心して暮らせる町」を目指す姿勢を強調し、議員たちにサポートを呼びかけた。
次回の議会は6月21日午前10時から再開され、議案質疑が行われる予定である。