令和元年第2回定例会が開催された。議題には一般質問があり、各議員による市政に対する質問が行われた。
本会議ではまず、一般質問で大石忠昭議員が、市長のロープウェイ構想についての問題を提起した。
当該構想が低迷した前回の磨崖仏の例を挙げ、「市民に説明が不足している」と指摘した。
市長の佐々木敏夫氏は、地域活性化を重視し、ロープウェイ構想の基礎調査を行うとしたが、議員からは「議会への説明がない」との批判が相次いだ。市長は、「まだ構想段階なので、調査が終わった段階で市民へ報告する」と強調したが、議会の意見を軽視しているとの懸念も表明された。
また、大石議員は、過去の構想が問題視された事例を重く受け止め、慎重な策定を求めた。市の意向が強行であってはならず、市民の意見を尊重する姿勢が求められる。
次に、河野徳久議員が国民健康保険税について質問した。市長は「保険税の高騰が市民に重くのしかかっている」と認識を示すとともに、全国市長会が求めている負担の軽減についても言及した。特に低所得者への支援策の強化が要望される中、具体的な軽減策については議論が続く。
続いて、認知症対策についても議論された。生活衛生課の植田克己課長は、サロンなどの場所で「認知症の方に優しいまちづくり」の呼びかけを強化していることを明らかにし、訪問調査の実施数値を報告した。結果として、前年度に引き続き、数値化された証拠に基づいた施策が効果を上げていることを示す。
また、ごみ減量対策に関する取り組みも報告された。環境課の後藤史明課長は、「生ゴミの水切りや食品ロスの啓発が重要」とし、ポケットティッシュ1個分、約10グラムの減量を目指す取り組みについても言及した。市民の影響を通じた協力が欠かせないとの観点も強調される。
さらに、通学路の安全対策に対する取り組み状況について衛藤課長が説明した。通学路におけるバイパスの設置や防犯対策が行われ、地域全体での協力が存在することが報告された。
最後に文化財室の板井浩氏が日本遺産の取り組みについて報告。「鬼が仏になった里」として、全国的な認知拡大に力を入れたこと、さらには地域を挙げての取り組みについても注目された。