令和4年第3回豊後高田市議会定例会が開会された。
出席議員は16名で、全員出席で定例会が成立すると報告された。
今回の定例会では、会期が12月20日までの16日間と決定されている。
議会の冒頭、議長の土谷信也氏が開会宣言を行い、各議案の審議が進められた。
特に注目を集めたのは、決算審査特別委員長・井ノ口憲治氏による報告内容である。
第41号議案に対し、反対意見が出され、特に真玉海岸誘客促進施設整備事業への批判が強まった。
大石忠昭氏は、税金の使途について疑問を呈し、無駄な公共施設の建設には反対の意思を示した。
「美しい干潟を利用して観光客が楽しむ方法は多くある」と主張し、物理的な箱物を必要としないと強調した。
また、国民健康保険税の高さや後期高齢者医療制度の負担についても問題提起された。
大石氏は、医療費や介護の負担が高齢者に過度であり、これを見直すべきだと訴えた。
特に国保税が高すぎることが市民生活を圧迫しており、引き下げの必要性を訴えた。
「昨年度の国保会計決算を見れば、黒字でも税負担は重い」との見解が示され、その解決策が求められた。
その後、決算審査が続き、第41号議案は賛成多数で認定され、続いて第42号、43号議案も全員一致で認定された。
また、今後の議案質疑や計画にも言及され、地域振興や観光振興に関心が寄せられた。
市長の佐々木敏夫氏は、観光振興や若者の定住促進策に期待を寄せており、地域活性化に向けた新たな取り組みが計画されている。
「真玉地域の取り組みが全国的に評価されたことは一つの成果」と述べた。
定例会は、翌日から休会となり、次の本会議は12月9日から再開予定である。
議員たちは引き続き、地域課題の解決に向けた活発な議論を続けていく意向を示している。