令和4年第1回豊後大野市議会定例会が開催され、議員各自が地域の問題や施策について質問しました。
特に「サウナのまち」宣言についての進捗と今後の取り組みが議論を集めました。工藤秀典議員は、サウナのまち宣言から得られた反響や市民への定着策を尋ねました。川野市長は、大分県は温泉県である一方で、本市には温泉がない特異性を生かし、アウトドア・サウナによる観光振興を強調しました。また、宣言後に市内外での認知度を高めるための取り組みとして、特製ページやイベントの開催を挙げ、地域振興への期待感を示しました。
次に、定住促進策への言及もありました。工藤議員は、豊後大野市の地震リスクの少なさ、そしてWi-Fi環境の充実を定住促進の切り口に提案しました。玉ノ井総務企画統括理事は、地域の特性を全面に押し出し、移住希望者への情報発信を強化する方針を述べました。この点において、地域特性をアピールする広告戦略が重要であると識者も指摘しています。
新型コロナウイルス感染症に関する質問も多く寄せられました。原田健蔵議員は、オミクロン株の影響を受けた際の市民の健康状態やワクチン接種状況について質問しました。羽田野市民生活課長は、接種の進捗状況を報告し、全体の接種者数は増加していることを伝えました。定住促進策と同様、新型コロナ対策は市民の信頼を獲得しつつ経済状況を改善するためにも重要であると認識されました。
「里の旅公社」に関する質問では、佐藤昭生議員が公社の役割と未来について尋ねました。安藤商工観光課長は、観光ビジョンの達成に向けた公社の取り組みや、観光商品開発、情報発信について詳しく答弁しました。特に、観光関連ビジネスの展開は地域活性化に寄与するものとして市も注目しているとのことでした。
一方で、佐藤議員は公社への補助金の現状に対し、独自事業を進めるための一貫した資金支援が必要だと強調しました。今後の観光振興を担う公社への期待が寄せられています。