令和4年第2回豊後大野市議会定例会では、新型コロナウイルスに関連する問題と地域の経済活動の維持に向けた施策が幅広く議論された。特に、学校におけるマスク着用のルールについての見直しが重要なテーマとなった。
新型コロナの影響が続く中、春野慶司議員が「新型コロナ禍におけるマスク着用の緩和について」質問し、特に小学生のマスク使用について懸念を示した。「児童は無症状または軽症であることが多く、マスクによる酸素不足が将来の脳に及ぼす影響が心配である」と述べ、マスク着用に関する指導を見直すよう求めた。学校教育課長の中城美加氏が答弁し、文部科学省の指針に従い、充分な身体的距離を確保できる場面ではマスクを外すように指導していると説明した。だが、議員はマスク着用のリスクを強調し、健康への影響を懸念した。
また、春野議員は「刑事訴訟法第239条第2項による刑事告発について」も触れ、ある団体が公金を二重に請求した件を指摘した。河室まちづくり推進課長は、告発の是非について慎重に判断したと答えた。
さらに、「指定管理者の選定方法の見直しについて」も議題に上がり、報酬が高額だったことから市民の理解を得られない状況に大きな関心が寄せられた。
後藤雅克議員からは「文化・芸術系の全国大会等出場に対する支援」の必要性が指摘された。支援体制の整備についてはまだ不十分で、来年度の予算にはしっかりと反映されることが期待される。加えて、近年の建築費高騰に関する議論も活発で、行政も資材価格の動向を注視している。
農業の分野では、石場ダムの水供給が停止したことが影響し、農作物への影響を最小限に抑えるための対策が求められた。農業振興課からは、緊急渇水対策事業が発表され、農家に対する支援が行われることが示された。さらに、川野辰徳議員が三重原地区の悪臭問題や市が管理する駐車場の維持管理についても質問し、地域住民の健康を考慮した施策が必要であると訴えた。
この議会では、さまざまな市民の意見を反映する形で、議員間での協議が進められた。今後も子どもたちの健康や地域の活性化を図るため、継続的な取り組みが重要視されることだろう。