令和5年12月の豊後大野市議会では、重要な議題が扱われた。
主な焦点は農業振興政策であり、「穴見眞児議員」が具体的な施策に関して質問を行い、市長の「川野文敏氏」が答弁を行った。特に、農業振興計画の進捗が注目されており、水田の畑地化が進んでいる状況が報告された。令和4年度において38.62ヘクタールの畑地化が完了され、地域農業の安定を図る施策が進んでいるとした。
また新規就農者の確保や販路拡大についても言及され、特に「販路拡大の施策について」は実施済みのセールス活動が好評であったことが強調された。この努力により、生産者の自信を高める重要性が再確認された。今後、農業振興計画の見直しが求められる中、高齢化の進展が課題として浮上した。
次に、地域包括ケアシステムと認知症高齢者施策についての質問が「原田健蔵議員」からあり、高齢者福祉課の「安藤義隆氏」が詳細なデータを示した。65歳以上の高齢者人口は減少傾向にあり、重要な問題として認知症高齢者が増え続けている現実を報告した。特に、本市の要介護認定者のうち認知症と診断された方が約2,100人に達し、認定率65.7%とのこと。認知症サポーター養成講座において、延べ7,922人の参加者を得て、地域の認知症理解が進展している状況も述べられた。
高齢者福祉におけるフレイル予防の重要性が強調され、地域活動や体操教室の催しが実施されていることも報告された。これにより、住民が健康で社会参加を継続する意義が共有された。
さらに、地域猫の避妊手術に対する助成について質疑が交わされ、「麻生正文環境衛生課長」によると、所有者不明猫の生存数は把握が難しいが、猫の殺処分を減らすために努力を続ける姿勢が示された。
最後に、「工藤秀典君」がイベント時のコミュニティバス運行についての提案を行い、地域活性化に繋がる重要性にも言及された。地域の高齢者が利用できる交通手段の確保が求められ、今後の仕組みの見直しや、多様なニーズに応える交通サービスを構築する必要が指摘された。