令和3年第1回豊後大野市議会定例会が開催され、さまざまな議案が議論された。特に重要なのは、多数の補正予算を含む議案が一括で審議された点である。
まず、第31号議案、令和2年度豊後大野市一般会計補正予算に関する質疑が行われた。神志那文寛議員は道の駅の管理運営事業について、予算の確定に関する疑問を呈した。この質問に対し、商工観光課長の安藤久美子氏は、前年同期比と売上高の比較をもとに予算を見積もった経緯を説明した。特に、一部の道の駅で実績が大きく異なる理由を指摘し、経費の縮減や経営努力が影響を及ぼしていることを強調した。
次に、第32号議案から第35号議案は、国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険、病院事業の特別会計に関するものであり、全て異議なく原案通り可決された。これにより、令和2年度の各種予算が確保され、必要なサービスが続けられることとなった。議会では、各案件について質疑や討論が行われ、特に財政上の透明性や合意形成の重要性が確認された。
その後、豊後大野市職員の特殊勤務手当支給条例等の一部改正に関する議案が審議されたが、質疑の通告はなかった。また、放課後児童健全育成事業に関連する基準の改正についても議論が行われた。吉藤里美議員は基準の緩和に関する詳細を尋ね、子育て支援課長の高野辰代氏が面積要件について説明を行った。新たな基準は、長期休暇時や保育需要の増大を受けた柔軟な対応を示すものである。
最後に、工事請負契約の締結に関する第48号議案について、市長の川野文敏氏が契約の目的や金額を詳細に説明し、議員達が慎重に審議を行った。何事もなく議案は付託され、次回の審議へと移行することが決定された。議会は市民の要望を反映し、今後の施策に向けた道筋を示す場としての役割を果たしている。