令和2年第1回豊後大野市議会臨時会が、5月13日に開会した。議長の衞藤竜哉氏が開会を宣告し、議題についての審議が始まる。
本会議では、日程第2の会期が本日1日限りと決定され、次いで日程第3の諸般の報告が行われた。その中で、内田俊和議員の辞職願が承認され、その後各委員会の構成に変更はないとの報告があった。
また、豊後大野市における新型コロナウイルスの影響により、急を要する専決処分に関連する9つの条例改正承認案件が提案された。川野文敏市長は、税法改正を受けた税条例や国民健康保険税条例の改正について詳細に説明した。
具体的には、国民健康保険税の賦課限度額が引き上げられることになり、影響を受ける世帯数は63世帯に達し、累計で146万9,505円の増加となる。特に、収入719万2,234円のモデル世帯においては、必要な納税額が顕著に上昇することが指摘された。
税務課の麻生和男税務課長は、賦課限度額引き上げの理由として、中間所得者層に過度な影響を与えないためであると回答した。ただし、この措置に対し神志那文寛議員は不公平感を訴え、賦課限度額の引き上げは住民負担を増すものとして反対意見を表明した。
その後、条例の承認が次々と行われ、全て原案の通り承認されることとなった。特に、令和2年度一般会計補正予算においては総額334億4,919万6,000円の予算が編成され、様々な施策への急遽の資金提供が行われる見込みである。
最後に、豊後大野市教育委員会委員の任命に関する議案が上程され、江嶋真朋子氏の任命が全員一致で同意される。臨時会は午前10時38分に閉会し、全議題が終了した。