令和2年3月4日、豊後大野市議会は定例会が開催された。
教育支援センターかじかの移転について、慎重な議論が交わされた。
市内の不登校の児童生徒が増加しており、教育機関の整備が求められているとの認識が示された。
市教育次長の衛本浩二氏は、旧三重高校のすずかけ寮に移転する計画を説明し、改修費用に4,000万円が必要とのこと。
市は、雨漏りや設備の老朽化などが問題であり、移転はやむを得ないと強調した。
しかしながら、移転先が報告にあった旧三重高校同窓会の施設では、議員からの疑問が相次いだ。
首藤正光議員は、その施設の状態が悪化していることを指摘し、他の利用可能な施設の検討を求めた。
さらに、同窓会から寄付を受けることに対する懸念も示し、実際の契約文書の開示を求める発言もあった。
また、教育支援センターには不登校の児童生徒が安心して通える場所が必要とされ、そのための支援が不可欠であることは多くの議員によって共通に認識された。
次に、外国人労働者に関する質問も提起された。
後藤貴子生活福祉統括理事は、豊後大野市には現在252人の外国人が在住していると報告し、その多くが技能実習生であることを明らかにした。
市では、外国人に対する生活支援を強化する意向を示したが、今後の対応について市民との協力が求められるとした。
ひきこもり問題についても議論が交わされた。
社会福祉課の朝倉誠一課長は、ひきこもりの青少年や中高年層の支援についての現状を報告した。彼は、問題が深刻化する中で、地域社会や行政が協力し、効果的な支援策を推進する必要性を強調した。
このように、市議会では教育支援に関する具体的な施策や外国人との共生、そしてひきこもりの支援に関して市民の意見をしっかりと受け止め、早急に対応していく姿勢が求められている。