令和4年第3回豊後大野市議会定例会が開かれ、複数の議題が議論された。
中でも、農業環境の厳しさに関する懸念が示された。
小野順一氏へは、農業振興についての質問があり、地球温暖化やロシアのウクライナ侵攻による燃料や肥料の高騰が議題に上がった。特に、みどりの食料システム戦略が推進される中で、有機農業の推進やバイオ炭の使用が重要なトピックとなった。森下志郎農業振興課長は、化学肥料や化学農薬の使用量を削減することを目指していると説明した。
また、高野辰代氏は、オール豊後大野での認知症施策について質問した。老人福祉計画の推進など、認知症への認識を深める取組が評価された。特に、認知症サポーター養成講座の受講者が増えていることにも言及し、教育機関との連携が求められた。
さらに、救急搬送の状況についても高野辰代氏が質問。コロナ禍による救急搬送の現状や、あんしん見守りボトルの活用状況が報告された。特に、救急搬送中の患者情報の把握のため、関連機関との連携が強調された。
また、豊後大野市では特殊詐欺被害が増加しており、玉ノ井浩司総務企画統括理事は、市民に対する啓発活動の強化が必要だと述べた。
そして、春野慶司氏は、市火葬場の残骨灰処理業務について一般競争入札の導入について質問し、麻生正文環境衛生課長は、他市の対応を参考にしながら検討する必要があるとの見解を示した。
市内のこれらの施策は、地域の特性を活かしながら、各課が連携して進めていく方針で、市民に対するサービス向上に向けた取組が進行中である。