令和3年3月11日、妙高市議会は定例会を開催し、令和3年度の各種予算案を審議した。特に、新潟県妙高市の一般会計予算は市民の生活や健康に深く関わる重要な内容である。議案第2号から第11号までの予算案は次々と提案され、特に多くの質疑が行われたのは、健康保険特別会計や国民健康保険特別会計に関連する事項であった。
質疑の中では、岩崎芳昭議員が2050年ゼロカーボン宣言について言及し、環境保護と地域の持続可能な発展の観点から、二酸化炭素の排出量に関する具体的な施策の必要性を強調した。特に家庭からの排出量と業界からの排出量を分けて考えることが重要であり、地域全体での協力が求められると述べた。
さらに、高谷池ヒュッテの渇水問題についても言及があり、観光地としての持続可能な運営を維持するためには、水の質と量をしっかりと把握し、適切な対策を講じることが急務であるとの意見が寄せられた。特に、訪問者の数が増える夏季には水源確保に向けた具体的な施策が求められるとした。
公共交通機関の利用促進も議題となった。市としては、公共交通の利便性向上に努め、利用促進を図るための施策を今後考慮していく必要があると回答。また、近隣の観光名所へのアクセス向上のための交通整備が求められているとし、地域貢献の観点からも注目されるべき課題であると強調した。
市民への広報活動の重要性も浮き彫りとなり、ゼロカーボン施策への理解を深めるためには、地域住民が実際に行動に移るような具体的な指針を示しながら推進していく必要があるという意見が多く交わされた。特に、移動の手段としてエコカーの利用促進や公共交通機関の利用促進策の導入が急務であり、市民が理解しやすい形で情報提供を行うことが要請された。
議長は、市民の協力が不可欠であり、地球環境問題への具体的な取組として行動指針を明確に示す必要性を訴えた。今後の施策には市民に対する周知徹底と継続的な協力のお願いが宝となるだろう。