令和6年3月15日に開催された妙高市議会第2回定例会では、災害時の要配慮者避難所の確保や環境保全型農業の推進といった重要なテーマが議論された。特に岩澤愛議員は、災害時に特に配慮が必要な方々への支援体制について、福祉避難所の指定を促進すべきだと提案した。
岩澤議員は高齢者や障がい者が直面する避難所での問題を指摘し、一般の避難所では必要な医療やケアの提供が難しい場合があると強調した。さらに、災害時ガイドブックの作成が有用であるという声も彼女から上がり、市民や関係機関との連携の重要性を説いた。これに対し、城戸市長は福祉避難所の需要について、関係機関と連携し体制を整備する考えを示した。
環境保全型農業については、温暖化や自然災害の影響を受け、持続可能な農業のあり方が求められている。市は、微生物を利用した環境に優しい農業の推進や化学肥料の使用削減を目指す計画を示した。これに対し、さらに広い取り組みが市議会から求められ、地域全体で持続可能な農業を支える必要性が語られた。
また、観光及びリゾート開発についての議論も展開された。髙田保則議員は、妙高高原リゾート開発に伴うインフラ整備の重要性を挙げ、特に杉野沢の水田農業の水源確保の必要性を強調した。市長は、その保全についての対応を約束し、開発に向けた影響を最小限に抑えるための策を講じる意向を示した。
交通安全については、国道292号の交差点等での安全対策が必要である旨の発言があり、事故防止に向けたまちづくりの必要性が語られた。特に歩行者や地域住民の安全を考慮した施策が求められている。市は、その要望に対し引き続き関係機関と連携し対応していくとの姿勢を示した。