令和5年第1回妙高市議会臨時会が開催された。会議では、様々な重要案件について議論が行われ、特に妙高市の地域振興に向けた条例案や予算案が審議された。
城戸陽二市長は、本臨時会で審議される内容として、専決処分の報告、条例関係、指定管理者関係、予算関係の合計5件を挙げ、「議員の皆様には迅速な承認をお願いしたい」と述べた。状況に応じた議論を促進するため、会議はスムーズに進行した。
特に注目されたのは、「妙高市まちなか交流プラザ条例議定」。この条例は、令和5年4月から供用開始を目指す新施設についての管理方針を定めるものである。市長はこのプラザの設立によって、地域住民との交流を深めることができると期待を寄せた。
渡部道宏議員は、プラザが災害時に支援物資を仕分けする場所としても機能することが重要であると指摘し、そのための倉庫スペースやボランティアセンター設置について質問した。岡田雅美福祉介護課長は、「社会福祉協議会と協力し、十分なスペースを確保する考えです」と答え、対応を約束した。
また、指定管理者の選定についても議論が行われた。議案第2号ではクラインガルテン妙高に関して、一般社団法人妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会が指定される見通し。天野京子議員は、他の応募団体との差別化について質問し、地域共生課の高橋正一課長は「具体的な年間スケジュールを考慮し、実現性を重視して選定しました」と述べた。
さらに、議案第4号の令和4年度補正予算案では、災害弔慰金の支給や学校施設改修工事の費用などとして、総額1430万円の増額補正が提案された。吉越哲也総務課長は、除雪作業中の事故による弔慰金支給について詳しく説明し、事故の状況についても言及した。
本日の審議を経て、すべての議案は賛成多数で可決された。市議会は、地域振興と災害対応に向けた具体的な施策を進める中で、今後の発展に寄与することが期待される。