令和3年12月6日、妙高市議会において、様々な課題についての議論が行われた。特に注目されたのは、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況や地域のこし協力隊の政策、ドライブレコーダーの普及率向上などである。
新型コロナウイルスのワクチン接種について、天野京子議員は、「新型コロナウイルス感染者数は落ち着きを見せるが、ワクチン接種の計画が進行している」と述べ、特に医療や教育関係者が優先されることに対して感謝の意を表した。また、接種券の配布についても改善が必要であると強調した。
地域のこし協力隊の柔軟な対応に関しては、同議員が提案した。複数の隊員を同一地域に配置することにより、活動内容の質向上や隊員の孤立を防ぐことが可能になると指摘した。これに対し、入村明市長は、地域の要望に応じた適正な配置を進めていく考えを示した。
ドライブレコーダー普及率の向上について、クオリティーの高い運転安全意識を促す提案がされた。特に、交通事故が多発する世代に向けた啓発活動が重要との意見があがり、加えて、協会との協力による証明書発行についても言及された。
ヤングケアラーの実態調査では、子どもの過剰な介護負担が問題視され、教育現場での認識向上が求められる中、家庭や学校におけるサポート強化に向けた取り組みが大事であるとされている。これに対し、教育委員会は研修や啓蒙活動を進めていることを説明した。
さらに、農業振興のための農産物ブランド化についての掘り下げた議論も行われた。特に、新潟県の農産物が全国的に知られる中、妙高市ブランドとしての農産物の認知度向上や、直売所の規模拡大、安定供給体制の強化などが提案され、市長は地域特有のブランド作りを進める意向を示した。特に、健康志向を反映した商品の開発に取り組むことが交通手段に頼らない地域の振興に寄与することが期待されている。
別の議題においては、地域の里山保全推進に関する提案がなされた。この場では、持続可能な活動が求められる中、様々な地元団体との協力を強化し、次世代に今を残す取り組みについてが討議された。このように、今回の会議では市政に影響する多角的な課題について幅広く意見が交わされ、今後の施策への期待が高まっている。