令和元年12月6日に開催された妙高市議会定例会では、複数の重要議題が議論された。
最初の議題は、洪水防災マップの見直しについてである。多数の市民から「洪水防災マップは現行の条件に基づいて慎重に見直すべき」との意見が多く寄せられている。議会ではその重要性が再確認され、特に小河川のデータと地域特有の浸水リスクを加味したマップの作成が求められた。市は、県とも協議し新たな河川マップの整備を進めることを決定した。
続いては、立地適正化計画との関係が問われた。市は、今回の災害を鑑みて、立地計画の中で災害対策の強化を図る必要があると強調した。市民の安全を守るため、河川管理の強化や防災訓練の充実を図る方針が示された。
避難所の運営についても議論された。避難所としての運営が円滑に行われなかった事例が指摘され、今後の訓練と地域の役員との協力が重要だとされている。特に、弱者への配慮や職員の役割の重要性が訴えられた。
防災行政無線に関しては、無線機の利用法が改訂され、各地区の代表者が普段から連携しながら運用する仕組みが構築されることとなった。地域毎に迅速な情報共有が可能になる。
最後に、医療に関する議題が取り上げられ、県立病院の維持が強調された。現在、公立病院が地域医療の最後の砦であるとの認識が市にはあり、特に妙高高原地域においては、観光と医療を連携させることで市民および訪問者の安全を守るとの決意が語られた。医療人材の確保もあわせて大きな課題とされ、地域密着型の医療体制の構築が望まれている。
議会を通じて、市民の安全と安心の確保に向けた具体策や市の方針が確認され、今後の防災に向けた取り組みが強化されることとなった。