令和3年3月3日、妙高市議会での会議では、さまざまな市政に関する質疑が行われた。
特に注目されたのは、ドライブレコーダーの普及による安全・安心のまちづくりに関する質問である。公明党の天野京子議員は、ドライブレコーダーの需要が高まる中で、交通安全や防犯意識の向上を図るために、市がその購入を助成する考えがあるかと質問した。市長の入村明氏は、涙ぐましい努力を認め、ドライブレコーダーの設置が進んでいる現状や、交通安全意識の向上に向けた啓発活動を続けていく意向を示したが、現在助成は考えていないとのことだった。
続いて、妙高高原地区の教育についての質疑も挙がった。
天野議員は、少子化問題に言及し、現在の教育環境の変化に対してどう対応しているのかを問いかけた。特に、妙高高原地区では複式学級の導入が迫られている状況を示し、市の対応を求めた。教育長の川上晃氏は、地域の意見を尊重し、教育委員会としても柔軟に対応していく考えを示した。さらに、少子化が進む中、地域全体の未来を見据えた教育方針を検討する必要性があると強調した。
高校生への応援政策についても質問が続いた。天野議員は、地域で育つ高校生に関して、教育や職業に対する支援が不十分ではないかと指摘して、何らかの対策が必要であることを伝えた。市長は、高校生が希望を持って学び、地域に戻ることを期待し、支援策について検討を進めていると回答した。地元の高校生たちが地域の担い手に育つための環境整備が今後の課題であるとされた。
最後に、議論は、市制施行20周年に向けた市史の編纂についても触れられた。議会の意見を受け、市長は、過去の記録を整理し、市民とその歩みを共有することの重要性を認識しつつ、年内に具体的な検討を始める意向を示した。