令和5年9月15日、妙高市議会定例会が行われ、各議員が市政に関する質問を行った。
議長である関根正明氏が議会を開会し、まず、横尾祐子議員が空き家・空き地の雑草対策について質問した。横尾氏は、日本での移住先人気が高まり、空き家が増加する中、地域共生課が取り組んでいる空き家情報の発信や管理について言及した。その上で、所有者に対する適切な管理を促すための施策を求めた。これに対して、城戸陽二市長は、所有者に対する管理のお願いを行っていくと答え、地域組織との連携を強化する方針を示した。
次に、岩澤愛議員は、安心して出産できる環境についての質問を行った。特に、妊産婦が市内で出産できない現状を指摘し、医療機関への交通費助成の拡大を求めた。市長は、助成制度を現行から拡充し、出産環境の整備に努める考えを強調した。
また、教育長の塚田賢氏は、近年の不登校児童・生徒の状況に触れ、多様な学びの場の確保を進める必要性を訴えた。議会内での議論は、地域課題への政策連携や民間活用にも及んだ。特に葭原利昌議員が提案した持続可能な地域社会のための政策連携について、市長は他市との協議の重要性を述べた。
さらに、防災・災害対策の強化も議論された。霜鳥榮之議員は、近年の異常気象を踏まえた災害対応の必要性を訴え、具体的な施策の実施状況や今後の見通しについて質問した。これに対し、夏季の猛暑や干ばつ対策として、市が行った住民へのヒアリングや支援活動が紹介された。
除雪対策についても髙田保則議員より質問があり、市内の除雪体制についての詳細な情報が提示され、特に高齢者世帯の屋根雪除雪の補助については、さらに強化すべきとの意見が出た。