令和5年3月9日、妙高市議会第2回定例会が開かれた。主な議題には、2023年度の各会計予算が含まれており、9件の議案が一括審議された。事務次官の発言によれば、これらの予算は市民の生活基盤の充実を目指しているという。
霜鳥榮之議員は、予算案のうち社会保障や環境保護に関わる部分に焦点を当て、持続可能な開発目標(SDGs)を基にした施策の実行を提案した。霜鳥議員は「市民一人一人がSDGsを理解し、行動に移せるような機会を増やすことが重要だ」と訴えた。
これに対し、葭原利昌企画政策課長は、「SDGsの普及啓発を行政と市民が連携して進める考えだ」と答弁し、市民のニーズに応える普及活動はすでに始まっていると強調した。具体的には、地域住民向けのイベントや出前講座を予定している。
さらに、養老孟司議員からは新年度の予算について「福祉や医療に十分な費用が割かれているか」に関する質疑がなされた。健康保険課長の田中かおる氏は、医療コストの増加に鑑み、「効率的なサービス提供を心掛ける」と応じた。充実した医療福祉サービスの実現に向けて、予算が必要であると共に各議員は議案の重要性を再認識した。
また、環境生活課長は地域づくりのための小水力発電事業の新規導入についても言及。市町村の電力自給を目指し、地域活性化と環境への配慮を両立させる必要があるとの意見が多くの議員から出た。