令和元年第6回妙高市議会臨時会が10月31日に開かれ、議案が審議された。
まずは、市長の入村明氏が挨拶を行い、本臨時会での重要な議案についての審議を求めた。今回の注目案件は、台風19号に伴う避難所の開設費用を含む一般会計補正予算の承認である。この補正予算は特に緊急性を要するものであり、総額約1億5473万8000円を見込んでいる。
平出武総務課長は、避難所の運営における課題と実情を説明した。避難所の一部では、予想以上の避難者が集まり、宿泊環境の不備から苦情も出たとのことだ。特に、寒さや食事の配布状況、毛布の不足などが問題視された。議員からは、避難所運営におけるフィードバックを受けた次回の改善が必要との意見が相次いだ。
また、災害時の情報伝達についても議論された。特に、無線通信の対応状況や個別受信機の導入が提案され、避難所での情報共有の重要性が強調された。このほか、消防団の出動要請や活動内容についても質問があり、平出課長は消防団の活動についても見解を示した。
今後についての計画や対策について質疑もあり、農業施設の復旧や河川の整備といった具体的な対応策が求められた。小嶋議員からは、施設修復の際に現状復旧ではなく改良復旧を考慮すべきとの指摘があり、議論はさらに具体的な提案へと進む。特に、今後の復旧のために必要な財源や支援についても触れられ、職員の健康管理やローテーション制度の重要性も議論された。
最後に、報告第2号の専決処分および議案第73号の補正予算が了承され、議会は終了した。今回の臨時会では、台風による災害への対応と復旧に向けた具体的な議論が繰り広げられた。