令和4年第3回上越市議会定例会が、6月22日に開催された。
議会では一連の議案が審議され、特に補正予算や条例改正に関する重要な案件が多く扱われた。議長の石田裕一氏が開会を宣言し、出席議員による会議録署名議員の指名が行われた。続いて、議案第54号から第73号までの一括審議が行われた。
まず、議案第54号の令和4年度上越市一般会計補正予算(第1号)が審議された。総務常任委員長の滝沢一成氏は「予算は全員異議なく可決すべき」として、すでに地域協議会による協議が進行中である点を説明。また、次の議案に関しても質疑なく承認され、議案は順調に進んでいった。
さらに、議案第61号の工事請負契約に関して、柿崎屋内水泳プールの大規模改修工事が計画されたことを受け、理事者の説明に対して質疑があった。落札業者の選定について、他の業者との競争がなかったことが疑問視され、議員からは行政の取り組みに対する高い透明性が求められる旨の意見が出た。
また、請願第2号による教育活動の支援についても審議された。この請願では、子どもたちの成長と発達を重視し、教育の多様性を尊重することが求められたが、最終的には賛成が少数という結果で不採択となった。市長の中川幹太氏は「教育委員会としての取り組みが行われているため、特に新たな指導が必要な状況ではない」と強調した。
最後に、意見書として提出された義務教育費国庫負担制度の復元についても審議され、採決の結果、原案通り決した。この施策は、子どもたちが公平に教育を受けられるようにするための内容であり、さらなる議論を呼び起こした。
本日はこのように多様な議題が扱われ、議会の進展が期待される結果となった。今後も市政の透明性及び教育の質向上について一層の努力が求められることが示された。