令和元年第2回上越市議会定例会が開催され、市内の交通安全や高齢者の運転免許証自主返納に関する議論が行われた。冒頭、村山秀幸市長は、運転免許証自主返納支援事業の廃止について言及し、事業の目的が達成されたとの考えを示した。一方、議員からは廃止後の支援策についての懸念が表明された。特に、運転免許返納後の高齢者の移動手段確保の必要性が強調され、公共交通の充実や地域の利便性向上が求められている。
また、井上議員が発言し、運転免許返納者への支援の重要性、特に高齢者向けの交通安全教育の継続が必要であると述べた。
次に、交通事故防止対策についての議論が展開された。特に大津市で発生した痛ましい事故を受け、市では公立保育園における散歩コースの緊急点検を実施し、その結果を元に安全策を講じる方針を明確にした。各小学校でも通学路の点検が行われることとなり、地域安全支援員との連携が強調された。
加えて、鳥獣被害対策についても話題が上がり、イノシシによる農作物被害の増加に対する具体的な捕獲手法の強化や、電気柵の設置支援が行われる予定である。
市は早急な施策の実行を約束する中、委員会では市民との連携や地域貢献が鍵であると確認された。特に、自治体が果たすべき役割として市民の安全や移動手段の確保が必須であることが再認識された。これにより、上越市の交通安全や環境保全の意識が高まることが期待される。今後の高齢者運転対策においては、より一層の地域連携と有効な施策の推進が不可欠である。