令和3年第4回上越市議会定例会が12月15日に開かれ、重要な議案が審議された。中でも会期延長や補正予算に関する議案の審議が特に注目された。
初めに、議長の飯塚義隆氏は、会議録署名議員の指名を行い、宮崎朋子議員と杉田勝典議員が選ばれることが承認された。議事は続いて、今期定例会の会期が当初の12月15日から2日間延長されることが決定した。これに異議はなく、延長が了承された。
次に、各議案について、総務常任委員長の滝沢一成議員が議案第102号から第105号を一括審議するとともに、審査経過と結果を報告した。最初の審査は、上越市一般会計的補正予算に関する議案で、理事者の説明に対し質疑はつかず、原案通り可決されるに至った。
その後も、各委員会からの報告が続いた。特に、特別職の職員給与に関する条例の一部改正や、副市長定数条例の改正に関しては、賛成と反対の意見が真っ二つに分かれた。反対の立場を取る議員からは、拙速な提案であるとの意見が述べられ、組織の見直しを進めるべきとの指摘があった。
更に議案第112号の副市長職定数条例に関しては、賛成派の議員が行政を推進するためには数人の副市長が必要であると主張し、一方で反対の議員は、急いだ提案は適切ではないと警告を発した。最終的に、この議案は起立少数で否決された。
また、各種補正予算や条例改正案については多くの議案が一括して採決され、概して無事に承認された。特に、国民健康保険特別会計補正予算や、ガス・水道事業の補正予算に関しては、賛成多数で可決された。
新型コロナウイルスの影響を受けた状況下で、経済復興に向けた対応策として新年度の施策が重要視されており、今後の動向が注目される。議会では各議員の活発な討議が続き、市民生活に直結する政策の進展が期待される。