令和5年第6回上越市議会臨時会が10月30日に開かれ、様々な案件が議題に上がった。
会期は1日に設定され、特に注目されたのは議案第94号、令和5年度上越市一般会計補正予算である。この補正予算は、歳入歳出予算総額に2億5,805万円を追加し、総額を1,026億8,189万円とするものであった。
中川幹太市長は、「エネルギー価格の高騰支援金」を市独自の施策として増額することを説明し、今夏の干ばつ被害に対する復旧費用も増額されることとなった。具体的には、商工費に2億1,696万円、災害復旧費に4,109万円の増額が見込まれる。これにより、特に農業分野への影響が懸念される中、重要な支援策となる。
報告第6号では、専決処分についても承認を得た。これは、一部が緊急的に支出された農業関連の経費を含んでいるが、農作物の生育不良が原因のため、経営に大きな影響を及ぼしている。また、農業者に対する借入れ支援についても説明があり、特に金融機関からの融資に関する体制を強化しながら、市の支援策を進める意向が示された。
質疑応答では、議員たちが渇水や高温の影響を受けた農業者の状況を取り上げ、補助策や経営支援の必要性を強調した。特に、農業者からは補助率の改善が求められ、より具体的な支援が期待されているという意見が多く出された。
この臨時会の中で、組織的な緊急対策が必要であるとの意見が出ており、今後の議論の進展が期待される。それに応じて市町村としての役割が問われており、農業政策の見直しや支援策の強化が重要な課題となる。