上越市の令和4年第4回定例会では、各議員が活発な質問を行い、市の今後の事業について様々な意見が交わされた。特に安田佳世議員は、「地域自治推進プロジェクト」と「人事改革プロジェクト」の進捗と今後の方向性について質問し、地域の人材確保の難しさや実行体制の強化が求められることを強調した。これに対し、中川幹太市長は、地域独自の予算を導入し、住民活動を支援する体制を整える意向を示した。また、地域協議会との連携を強化し、人材育成に向けた具体的な施策を検討していることも明らかにした。
さらに、公共の安全に関わる質問も多く、「原発政策」や「安定ヨウ素剤の配布問題」など、非常に重要なテーマが話し合われた。特に、市長は、柏崎刈羽原発からの距離が短い上越市にとって、安全確保は最優先であるとし、地域住民への影響を最小限に抑える施策が必要であると述べた。
また、環境政策や教育についても議論が行われ、平良木哲也議員が提起した学校統合に関する問題も重要なトピックとされた。教育長は教育環境の改善を図るため地域との対話を重視し、地域住民の理解を求める姿勢を示した。その一方で、教育委員会と市長部局の間での連携の重要性を訴え、地域の気持ちに寄り添った施策の実施が求められていることが明らかになった。
総じて、今回の定例会では上越市の地域自治や安全政策、教育のあり方について活発な議論が展開され、市民と共に地域を守り、育てていくための姿勢が求められる重要な機会となった。