令和5年6月14日、上越市議会第4回定例会が開かれ、環境、新しい福祉政策、及び地域活性化のための取り組みが議題となった。議会では、山田忠晴議員がプラスチックごみ削減やカーボンマイナス施策の進展を質問したところ、教育長の早川義裕氏は、給食時のプラスチックストローの現状について説明し、ストローなしで牛乳を飲む新たな紙パックの導入が期待され、年間286万本のストロー削減が見込まれると述べた。
また、カーボンマイナスに向けた農業用ハウスでの木質バイオマスボイラーの設置についても質問があり、中川幹太市長は、環境保全型農業の推進方針に沿って対応を考えるとし、現状では潜在的なニーズが低いことが課題であると指摘した。
次に、地域の人事部についての質疑があり、宮川大樹議員が中小企業の人材確保の取り組みを重要視した。中川市長は、各種セミナーやマッチングイベントを通じて、若者の採用や定着を支援する考えを強調した。
HPVワクチン男子接種の問合せに対して、市は今後国が行う助成制度の動向を注視しているとのこと。一方、パートナーシップ宣誓制度に関しては、実施に向けた調査を進めていることが報告された。
最後に、体育施設及び民生委員制度に関して、こんどう彰治議員からの質問があり、スポーツ施設の新設や改修、民生委員の成り手不足が取り上げられた。スポーツ協会の要望は多く、特にソフトボール場の必要性が強調された。市長は、利用状況や必要性に応じて今後の施策を検討していく意向を示した。この中で、いくつかの競技団体から寄せられた要望や、特に高齢者支援の重要性が問題提起され、議会の温度感が伺えた。各施設の整備においては、今後予算と調整しながら進めていく方針が示された。