中川 幹太市長が就任してからの初の議会において、様々な政策や施策に関する議論が展開された。特に、市政の進化や人口減少への対策、通年観光の実現が主な焦点となった。市長は「若い世代が帰ってくるまち」を目指すと語り、自らの政策に対する強い意気込みを示している。
特に、地元の若者が自分の地域に魅力を感じ、帰ってきたくなる仕組み作りの重要性を訴えた。市長は、地方自治体が担う責任の重さを認識し、若者を惹き付けるための様々な施策を並行して進めていく姿勢を強調した。これに伴い、通年観光という新しい観光概念が市の中で具現化されることに期待が寄せられる。
具体的には、雁木町家や寺町の保存、雁木やアーケードの店先を活用したチャレンジショップの設置などが計画されており、これらを通して街並みの魅力を高めることを目指す。また、直江津を「楽しいまち」とするため、鉄道博物館の設立もテーマに上がった。市長は歴史や文化を重視し、それらを観光資源として活用する算段があるようだ。
次に、新野球場の建設についても議論された。球場建設に向け、教育長から具体的な調査結果が報告され、上越総合運動公園での新野球場建設の実現性が示された。サブグラウンドや駐車場を整備する必要性も確認されつつ、地域の長期的な振興策として位置づけられている。
市の幹部や議員からも多くの意見が集まり、さまざまな観点からの議論が展開された。市民の期待が高まる中、中川市長は過去の市長が築いてきた基盤の上に、更に新しい施策を展開していく必要があると認識している。今後の進捗が注目される。