令和3年第4回上越市議会定例会が開催された。
この日の主な議題は、令和3年度上越市一般会計補正予算や人権擁護委員候補者に関する諮問であり、議会の各議員と市長が意見を交わした。
特に、議案第144号に関しては、中川幹太市長が補正予算として提案した内容について質疑が行われた。市長は、補正予算の規模は1,029億2,713万円であり、子育て世帯への臨時特別給付金が全額現金で支給されることが強調された。この施策には、政府方針に基づく理由があり、多くの市民からの要望が寄せられていた。
平良木哲也議員(日本共産党議員団)は、この補正予算の背景と経緯に関する質疑を行い、政府の方針変更に従った市の対応について詳しく尋ねた。平良木議員は、施策決定までの混乱や市民の意見をどう反映させたかを確認したいところであると述べた。
市長は、急遽施行されることになった経緯を説明し、政府からの通知が市に到着したタイミングや、臨時特別給付金の全額現金支給が家庭への実際の支援につながると考えた根拠を示した。市では、クーポン支給も含めた様々な支援の可能性を検討していたが、最終的には全額現金支給を選択したと述べた。
また、平良木議員は、給付金の所得制限についても質問し、低所得者の支援策について市の立場を確認した。市長は、低所得者を重視する方針とともに、支給基準の撤廃については慎重な考慮が必要だと強調した。
会議においては、発議案第8号が提起され、国の施設である関川水戸の川排水機場の排水ポンプ増設についての意見書が可決された。これには、近年の気候変動の影響を受けた豪雨による危険性を減少させるための強化策が含まれており、早急な対応が求められる。