令和元年第4回上越市議会定例会が12月3日に開会した。
本定例会では、会期の決定や会議録署名議員の指名が行われた。議長の武藤正信氏が議会を開会し、地元の課題や議案の審議が進められた。
市長の村山秀幸氏は、議案第134号の上越市一般会計補正予算を提案した。これは歳入歳出予算総額に3億1,563万円を追加し、総予算規模を1,012億2,265万円とするものである。主な内容は、国庫支出金に基づく財源の組み替えや災害対応費用の増額であると述べた。
特に注目されるのは、時間外受付体制の見直し案だ。この施策により、総合事務所の時間外受付を見直し、安塚区、大島区、牧区、などの10区では時間外業務の受け付けを停止する計画がある。
上野公悦議員はこの見直しに関して疑問を呈し、地域住民への影響、特に災害時の情報提供の遅れに関する懸念を示した。また、地域協議会との連携を重視し、十分な情報提供の必要性を強調した。市長はその意見を受け、地域住民と議会への説明責任を果たす意向を示した。
また、報告第2号として、過去の専決処分により実施された補正予算についても報告された。この際、台風19号による被害からの迅速な復旧に向けて必要な経費が承認された。
さらに、上越市の公園、くびきの森公園についての議案第234号についても議論が在った。この公園に関する条例の廃止が提案され、環境への影響や今後の管理について活発な質疑が繰り広げられた。市長は信越化学工業との協定に基づく移譲について説明を行い、今後も地域との連携を重視していく姿勢を示した。しかし、過去の不法投棄や環境問題についての懸念も指摘されており、その対応が求められる。
最後に、上越市の財政状況に対する疑念も浮上した。高齢化社会における市民サービスの提供や地域振興策に向けたさらなる取り組みが求められ、議会と市との連携が重要であるとの認識が再確認された。