令和4年第1回上越市議会定例会が開催され、多くの重要議題と一般質問が交わされました。
その中でも特に注目されたのはロシアのウクライナ侵攻に関連する議論です。議員は「私は、ウクライナに対するロシアの侵略に断固として反対し、核兵器を持つことを容認することはできない」と述べました。これに対し、市長の中川幹太氏は、核兵器禁止条約の批准を強く求める意向を示し、非核平和友好都市としての立場を強調しました。
また、一般質問では高山ゆう子議員が子育て支援政策に焦点を当て、保育環境の整備に関する具体的な施策や、公立・私立保育園の問題点について指摘しました。中川市長は「上越市では今後も保育所の機能と質の向上に努め、安全で安心な保育環境の整備を進めていく」と応えています。
さらに、働き方改革と人事改革プロジェクトについても言及されました。市長は「職員の健康を保持するため、働き方改革を進める意向がある」と明言し、一方で市の財政が厳しいことも踏まえながら、優先順位をつけた施策を実施していく考えを示しました。
移住促進や定住促進についての議論も行われ、地域における施策の効果を検証し、実効性のある施策の計画が必要であるとの意見が上がりました。特に、子育てにやさしい環境作りや、地域の魅力を見つけ出す取り組みが重要であるとの認識が強調されました。
また、議案として令和4年度の一般会計補正予算が提出され、今回は経費不足のための補正が行われるとのことです。この予算案は市の各種サービスを確保し、継続的な市民サービス向上を図るために不可欠であるとされました。
このように、議会では重要な議題が数多く取り上げられ、市民生活に直結する様々な施策について議論が進められました。市長は市民との対話を大切にし、透明で効率的な市政運営を推進することが求められています。