令和2年第3回上越市議会定例会が開催され、様々な議案について議論されました。
まず、議案第57号について、村山秀幸市長が新型コロナウイルス感染症の影響に対応するため、一般会計補正予算として13億5,554万円の増額を提案しました。これにより、予算規模は1,128億3,236万円となります。「市民生活や地域経済を支援するため、国からの交付金を活用して迅速に取り組む」と述べました。
さらに新型コロナの影響で特に厳しい状況にある市民や中小企業に向けた新しい施策として、公共交通機関を利用した広告費の増額や、アルバイトや学業に励む学生への学費支援の一時金が盛り込まれました。
また、杉田勝典議員からの質問に対し、市長は「すでに6月2日時点で128の中小企業に聞き取りを行い、影響を把握している」と強調しました。今後の見通しとして、コロナウイルスの第2波に備えながら、地域経済をどう立て直していくのかが重要であり、「適時適切な政策を推進する」としました。
次に、議案第81号では、上越市安塚雪だるま高原の指定管理者が株式会社スマイルリゾートに決定されたことが報告されました。新しい指定管理者による経営の安定性と地域振興策に期待が寄せられています。市長は地元との連携強化を約束し、「長期的視点で地域を活性化する」と述べました。
議会では新型コロナウイルス対策や地域経済の支援策について議論を進めており、更なる具体策や予算適用の詳細が今後の焦点となる見込みです。