上越市の中川幹太市長は、令和5年3月16日に行われた上越市議会定例会にて、さまざまな重要なテーマに関する質問に答えた。
特に注目を集めたのはリフレ上越山里振興株式会社に関する不正受給問題である。市長は、同社の不正受給に対して厳しく対応し、全国の税金を無駄遣いしない方針に強く言及した。具体的には、「不正行為があった場合、公金は投入しない」との立場を明確にした。取り組みの一環として、市長は第三セクターの評価委員会からの意見を基に、今後の課題についても考える必要があるとし、地域の経済発展のために適切な対応を続ける意向を示した。
次に、上越5e協議会の発足についても話が及んだ。この協議会は、産官学金民が連携し、デジタル技術を活用した地域発展を目指している。市長は、地域住民や市民へのデジタル教育が必要不可欠であると強調し、特に若者へのIT人材育成を進める方針を打ち出した。市としても協議会の活動を支援し、市民に多様なIT教育の機会を提供することが重要であると述べた。
また、通年観光プロジェクトについては、謙信公生誕500年や没後450年といった節目に向けた計画が重要であるとし、早急な取り組みの必要性を強調した。市長は、その計画の策定に関して地域の意見を取り入れることが不可欠であるとの意見を持ち、地域との連携を重視している。
町家・雁木に関する質問に対しては、地域の魅力を生かすための保存策の重要性や、その施策が喫緊の課題であることも再認識される場となった。市長は、地域資源の保護とともに、それをいかに観光に生かしていくかについて議論を深めていきたいと発言した。
これらの議題はそれぞれ重要であり、上越市としても幅広い視点から課題解決に向けたアプローチが求められる。市民の期待に応えるため、顧みず自己責任を持って進む姿勢が肝要とされる。