令和2年第6回上越市議会の定例会が、11月30日に開会した。
会期は、12月14日までの15日間と決まった。議会の決議に基づき、会議録署名議員には小山議員と田中議員が選任された。
重要な議題の一つは、令和2年度上越市一般会計補正予算である。その中には、新型コロナウイルス感染症の検査助成事業も含まれており、多くの市民から関心のある内容であった。
市長の村山秀幸氏は、補正予算を通じて介護施設や障害者福祉施設の利用者に対するPCR検査の助成を行うと説明した。具体的には、県外在住者等との接触がある利用者や、新規入所者を対象に助成する制度を設ける意向を示した。
質疑応答の中で、滝沢一成議員は、地域協議会の役割と検査対象者について問題提起し、感染予防の観点からいかにスタッフも対象にすべきかを議論した。また、検査費用の負担についても取り上げられ、全ての市民が安心して検査を受けられる仕組みが必要だとの意見が出た。
一方で、宮越馨議員は、北九州市の成功事例に触れ、上越市でも同様の対応が求められると強調した。その中で、検査対象者の選定や補助の具体策についても市長に問いかけた。
市長は、国や県の方針に則った補助事業として、本市も効果的な運用を図る意向であると述べた。しかし、市長自身も、国と市独自の取り組みのバランスが求められることを認めていた。
また、各議案も可決され、一定の方向性を示すものであった。議会では今後、補正予算の執行予定や、感染拡大防止策が早期に具体化することが期待されている。全体を通じて市民の健康を守るための積極的な施策が求められていると言えるだろう。