令和5年第5回上越市議会定例会が9月5日に開催された。
主な議題としては、経費が発生するリフレ上越山里振興株式会社の清算補助金6,000万円が取り上げられた。特にこの補助金は不正受給事件を受けてのものであり、市長の中川幹太氏は市の公金の支出はしないとの考えを示していた。
議員からはこのような補助金の支出について疑問が呈され、上野公悦議員は不正受給によって生じた経済的負担を市がどのように考えているのか問うた。中川市長は、市の財政支援は、リフレ上越山里振興株式会社の清算業務に不可欠な経費に対するものであり、雇用助成金の返還については同社自身が対応すべきとし、責任を明確にしている。
さらに、宮越馨議員はリフレ上越が地域住民に提供してきた価値について言及し、この清算が地域の振興に与える影響について懸念を表明した。市長は地域貢献を継続する意向を示し、事業が重要であるとの認識を強調した。
また、原子力災害に備えた屋内退避・避難計画についても、議長からの問いに対して市長は、国と県の計画改定が市の計画にも反映されていると述べた。また、複合災害時には国や県と連携した対応が必要であることを認識しており、今後も具体策を進めていく考えを示した。
議案第65号から92号までの付託が決まる中、市として責任の所在や市民への説明を深めていくことが求められるだろう。リフレッシュビレッジ事業が地域振興の一翼を担っていることを受け、今後の対応には注目が集まるとの見方が強まっている。