令和3年第2回上越市議会定例会において、市民の安全対策や福祉避難所の整備に関する重要な議論が行われた。
まず、保倉川放水路整備について、大島洋一議員が「スピード感を持った整備が必要」と述べたことに対し、村山秀幸市長は、「保倉川流域の治水安全度向上は喫緊の課題」と強調し、国への働きかけを継続する考えを示した。また、豪雪対策については、除雪作業のICT化やGPS管理システムの活用が求められ、地域の除雪オペレーターの確保が大きな課題であると議論された。
次に、オンライン面会の導入状況についての質問に対し、村山市長は当市における特別養護老人ホームの14施設のうち、約14施設がオンライン面会を実施していると報告した。さらに、福祉避難スペースの設置についても、「福祉避難所の対象者に配慮した運営を徹底する」との方針が示された。
また、議員からは公民館施設の整備計画についての質問があり、その検証と今後の展望について確認がなされた。教育長は「計画は存在しているが、実施には地域の実情を踏まえた柔軟な対応が必要」との認識を示し、地域協議会等を通じた情報共有の重要性を訴えた。
最後に、地域医療に関する質問には、村山市長が「急性期病院の機能が今後維持されるように、県と連携しながら働きかけていく」との見解を示した。市は、今後の医療構想計画や新型コロナウイルス対策を通じて、地域医療の確保に努めていく意向を明かした。これらの議論は、市民生活の安全を揺るがしかねない重要な問題だけに、引き続き注視していく必要がある。