令和2年第3回上越市議会定例会の会議が6月10日に開催され、議員らが出席した。
この日は、会議録署名議員の指名が行われ、その後、一般質問に移った。
特に注目されたのは、宮川大樹議員の質問で、新型コロナウイルスの影響下における市のイベント開催についての切迫した状況だ。
この点に関し、宮川議員は、ウイルス集団感染を防ぐための施策は重要であるが、経済回復への配慮も急務であると訴えた。特に観光業や飲食業が深刻な影響を受けている現状を踏まえ、経済活動の柔軟な再開と市の支援策が必要であると強調。
村山秀幸市長は、経済回復のための様々な対策を策定していると応えつつ、感染防止対策を確実に実施する重要性もあわせて説明した。特に、観光イベントの中止に伴う地域経済の悪化を受け、今後の施策について明言した。
現在、一般質問では上越市内の若者の育成や地域愛着を育むための教育方針も話題となった。ストラットン恵美子議員は、地域への誇りを育むための教育活動の重要性を指摘し、具体的にどのような取組がなされているのか問いただした。教育長は、地域文化や歴史に基づく教育の必要性を強調し、学習プランの策定や地域イベントへの参加を通じて生徒らの愛着を育んでいく考えを示した。
加えて、コロナ禍における英語教育の担当の懸念も表明された。特に、ALT(英語指導助手)との役割分担や必要なサポート体制が求められていることが確認された。教育委員会は、効果的な英語教育の実現に向けた施策を進めているのは事実だが、現場での実施内容には改善の余地があるようだ。
最後に、全体的な施策の進行とその効果を評価する必要があり、今後も子供たちに地域を愛する気持ちを育む取組を一層強化していく方針を確認した。議会としては、地域の文化や歴史、教育の枠組みを考え直しかつ一体的に磨き上げ、多くの市民に生きた教育を提供する重要性が確認された会議であった。