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上越市立学校のアレルギー事故、再発防止策を検討

上越市で発生した食物アレルギー事故について、教育委員会は再発防止策を検討。今後、専門医を交えた緊急時研修を実施予定。
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令和5年10月30日、上越市の文教経済常任委員協議会において、上越市立学校で発生した食物アレルギー事故への対応が議論された。

この事故は、9月5日に発生し、児童が給食中に重篤な症状を呈するアナフィラキシーショックを引き起こしたことが確認され、教育委員会は深く反省していると述べた。教育部長の市川氏は、「家族や児童に大きな心身の負担をかけたことを深くお詫び申し上げます」と述べ、再発防止へ向けた方策を強調した。

今回の事故の原因として、栄養教職員が誤って乳製品が含まれた冷凍クリームコーンを発注し、その確認が行われなかったことや、当日の給食に関するチェックが不十分であったことが挙げられた。また、事故翌日に保護者に説明を行った際も、適切な情報発信ができていなかったことが後手に回ったという事実も明らかにされた。

事故当日、児童は給食を食べ始めてわずか10分後に腹痛を訴え、トイレに向かったが、十分な対応が取られず、最終的にエピペンを使用するまでに18分を要した。この時間の遅れが児童にさらに危険な状況をもたらしたとの指摘もあり、「この誤認がどのようにして起こったのか、教育委員会としても反省し、今後の改善に努めなければならない」との声が上がった。

議会では、具体的な改善案として緊急時対応研修を12月に実施することや、エピペンの適切な使用法を身につけるための専門医の導入が提案された。これに対し、教育長は「児童の安全が最優先である」と強調し、研修を通じた現場の意識改革を目指す意思を示した。

今後、上越市の学校現場において、食物アレルギー事故の防止に向けた対策を強化していく必要がある。教育委員会は、過去の事例を教訓にしながら、責任ある対応を期待された。

議会開催日
議会名令和5年10月文教経済常任委員協議会
議事録
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