令和4年第3回上越市議会定例会が開会された。
この会議では、上越市の令和4年度一般会計補正予算や条例改正案が議題に上がり、重要な施策が紹介された。特に、補正予算は新型コロナウイルスへの対応や地域の振興に関わる施策が含まれており、全体で4億484万円の追加が決定された。
中川幹太市長は、新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種や公の施設の整備に関する経費増額を挙げた。これに関連し、「新型コロナウイルスワクチン接種の経費を増額し、市民の健康を守る」と強調した。
杉田勝典議員は、クールジャパンEXPOへの出展について質疑を行い、地域資源を世界へ発信する機会が重要であると述べた。市長は、「このイベントは外国人観光客の誘客促進に繋がる」と期待を寄せた。
さらに、杉田氏は空き家の利活用促進に関する質疑も行った。市内の空き家は1万805棟とされ、その利活用が重要であるとの認識が示された。市長は新たに開設する空き家情報バンクのホームページの充実に備え、「町並みの風情や四季の移ろいをビジュアルで発信する」と述べた。
中川市長は、補正予算が観光振興に役立つよう努めており、地域資源の魅力を引き出す計画を進めていることを明らかにした。「魅力的なまちをつくることで、移住希望者や観光客に選ばれるような施策を講じていく」と考えを述べた。また、地域間競争がある中での施策の必要性にも触れた。
このほか、報告されたいくつかの条例改正については、地域振興や地方創生に資する内容が含まれ、議会はこれらの提案を真剣に受け止め、迅速に審議を進める姿勢を見せていた。