令和3年第3回上越市議会定例会において、多数の重要な議題が討議された。特に、消雪パイプの維持管理や大雪災害への対応、町内会の除雪支援制度についての発言が目立つなど、市民の生活に密接に関連する問題が取り上げられた。
消雪パイプの維持管理については、都市整備部長が述べたように、市道に設置された消雪パイプのうち、沿線住民が自ら設置したものに関して、今後の維持管理の在り方を見直す必要性が強調された。特に、過去の約束に基づく優遇措置については、さまざまな意見が存在しており、今後町内会との対話を基にして、どのように現実的な解決策を見いだすかが課題となるだろう。
また、昨冬のような集中豪雪に対して、市は今後の備えとして早急に除雪機の配備に向けた検討を進める方針を示しているが、事業者の増員や地域住民との協力も重要な要素である。特に、町内会からの要望を良く聞き、需要に合わせる形での対応が求められ、過去の教訓を活かすことが重要である。
さらに、子育て支援に関しても意見が交わされ、上越市ジョイカード事業への改正案や新たな施策の資金確保が提案された。市長は、子供たちのために持続可能な社会を実現するための政策を進める決意を示した。
上越市の観光振興については、北陸新幹線の敦賀延伸や佐渡金銀山の世界遺産登録が期待され、観光コンテンツの発掘やプロモーション活動が今後の課題であると認識されている。観光関係者や市民の協力が不可欠であり、地域の特性を活かした持続的な発展を目指すべきであろう。
さらに、教育委員会では、標準学力検査の結果を受け、特に中学生の学力が低下傾向にある点について、授業改善や家庭学習の支援強化が必要とされている。教育においては、すべての生徒が等しく質の高い教育を受けられる環境を整えることが重要である。
最後に、リーダーシップについても触れられた。市長は、次代の市政を担うにあたり、地域との信頼関係や関係機関との連携を重視し、地域に密着した施策を進めていくことの重要性を強調した。今後の上越市においては、かつての栄光を再生させるためのビジョンが求められている。