令和4年第4回上越市議会定例会が9月21日に開催され、主に奨学金制度や子育て支援政策についての一般質問が行われた。特に、奨学金の利用状況や課題についての議論が盛況であった。
まず、上越市の奨学金制度について、教育長の市川均氏は、利用者からの意見や要望を十分に集めており、成績要件の見直しに関しても富士山周辺が経済的に厳しい家庭への配慮が必要であると認識していることを語った。また、利用者の中には保証人の数が多いとの意見もあり、その制限を緩和することが求められていることも明らかになった。これに対し、教育長は、必要に応じて検討する意向を示した。
次に、子育て支援政策の影響については、近年出生率が逐次減少している状況が。コロナの影響も感じられる中で、収入の減少や教育環境の変化が懸念される中、支援策としての給付型奨学金制度の創設や、上越市としての取り組みについての議論が行われた。市長は、今後も先進的な取組を参考にしつつ、地域に合った支援策を実施していく意向を示した。
さらに、大池いこいの森についても言及があり、カヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)などの環境に優しいスポーツを楽しむ場としての活用や、テントサウナや自然ヨガが提案された。市長はこれらの企画を支援し、観光振興につながるよう努めることを約束した。大池いこいの森は地域の自然を生かした貴重なスポットであり、その活用が期待される。今後、このような取り組みが多くの市民や訪問者にとって魅力的であるよう、市は引き続き地域の声を聞きながら検討を進める方針である。
今回の議会では、奨学金制度や子育てに対する市の方針や施策が再確認され、今後の改善や新たな取り組みへの期待が高まった。市としては、地域の特色を活かした支援策を検討し、より良い未来を描いていくために、行政と地域が連携して取り組んでいくことが求められている。