令和元年第3回上越市議会定例会が開かれ、多くの議員が一般質問を行った。圃場整備事業の進捗に関する質問では、県営圃場整備事業が進行中であり、整備率が高いことが強調された。特に、大区画圃場整備の現状として、全体の78.9%が整備され、さらに新たな採択地区が増える見通しが示された。対して、今後の農業改革においては、米に代わる作物の導入が求められており、その中で大豆の選定が難しい状況も露呈された。
次に、公共交通に関する議論が展開された。次期公共交通計画の策定については、道路整備計画に伴う予算配分が重要視されている。市民からの要望が多く寄せられ、庁内での協議が進められていることが報告された。
地域おこし協力隊については、過去の活動の成果が称賛され、新規隊員の増員が期待されている。特に、隊員が地域に浸透し、新たな価値を創出するような事例が数多く挙げられ、地域振興に向けた影響力が評価された。地域に根付いた活動の重要性が改めて確認された。
さらに、障害者差別解消に向けた取り組みも重要で、教育長が地域の各種イベントを通じて障害者への理解を深めるような活動が進んでおり、その必要性が強調された。これらの活動が社会全体の意識の向上につながり、差別の解消に寄与することが期待されている。
また、うみがたりの利用については、指定管理者との連携が不足していたことが指摘され。運営における透明性と市民への丁寧な説明の重要性が再認識された。市よりも民間事業者に任せる部分も大きいが、行政としてもその関係性を明確にし、市民からの信頼を得る必要があるとの意見があった。
これらの質問を通して、上越市の様々な施策の現状と課題、更には市民とのコミュニケーションの重要性に関する合意形成が行われた。今後の施策運営に向けて、参加した議員たちがそれぞれの見解と提言を持ち帰るべく議論を交わした。