上越市議会は、令和5年第7回定例会を経て、さまざまな議案や請願が審議される。特に、令和5年度上越市一般会計補正予算(第6号)に関する議案が重要な焦点となった。
議案の内容として、令和5年度上越市一般会計補正予算には、農業への支援策や生活困窮者への支援内容が含まれている。特に、農業経営への打撃について、宮越馨議員が強調した。
宮越議員は「今夏の異常気象は農業に深刻な影響を与え、上越市の水稲の作況は93%であり、北海道や全国と比較しても非常に厳しい状況にある」と述べた。万全の支援策が望まれる中、別の議員からは「減収補填が必要である」との提案もあったが、結局この支援策について具体的な手当は盛り込まれなかった。
さらに、今回の審議では、請願第3号として「物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める請願」が提出されたが、残念ながら議会での賛成は少数にとどまり、不採択となった。在京議員からも物価高騰の影響により、高齢者や働く若者の生活が困難になっていると指摘された。議会の見解として、生活支援策の強化が求められるとの声も上がった。
一方、一般会計補正予算に関しては、最終的に原案通り可決された。特に、補正予算の内容が農業支援や生活困窮者への施策に充てられること期待されている。これは上越市民の生活の安定に繋がるとの見解が示された。
また、発議案第5号が承認され、選挙ポスター掲示自粛に関する決議が行われたことも議会の重要な成果となった。これは選挙時の景観維持とともに、無駄なコストを抑える狙いがある。