令和5年6月13日、上越市議会の定例会は盛況のうちに開幕した。議長は本日の議題として、会議録署名議員の指名と一般質問を取り上げた。特に注目を集めたのはストラットン恵美子議員の不登校特例校の設置に関する質問だった。議員は不登校問題が全国的に増加しており、最近の調査では2021年度に前年度から24.9%増の245,000人が不登校であったと報告した。東京都や新潟県内でも同様の傾向にあり、加えて教育現場での創意工夫が必要であると訴えた。
不登校特例校の設置は、文部科学省が推進するCOCOLOblueprintの一環として進められており、議員はその設置を市に強く求めた。教育長の早川義裕氏は、この件について研究を進めているとし、自校との連携を強化する方針を示した。その後、出産および子育て支援について、多岐にわたる支援策が報告され、特に妊産婦タクシーの導入を求める声が上がった。
また、がん患者の支援については、アピアランスケアに関する需要が高まっており、上越市もこの支援制度を設立すべきとの発言がなされた。市長の中川幹太氏もこのニーズに敏感であり、地域の医療機関との連携を強化していく意向を表明した。
最後に、電気料金値上げに対して市としての支援が急務であり、地域経済の安定性を求める意見が相次いだ。市は新たなエネルギー政策の推進を進める意思があるとするも、住民への影響も考慮しつつ複数の対策を講じていく方針であると強調された。