令和2年9月定例会が善通寺市議会で開催された。
議案の中で特に注目されたのが、令和2年度予算の補正に関する案件だ。議案第1号の一般会計補正予算に関して、総務委員会委員長の大平達城氏は、固定資産現況調査業務委託料の増額理由を説明した。その理由は、住宅地図製作会社による業務委託の突然の変更にあった。
また、ふるさと納税の増加も見込まれており、その要因としては、返礼品の品目増加に加え、巣籠もり需要が影響しているとの見解を示した。全会一致で可決されたこの案は、市の財政基盤を強化する狙いが見える。
さらに、議案第4号においては、新型コロナウイルスの影響で特殊勤務手当を支給するための条例の一部改正が行われた。こちらも全会一致で通過した。委員からは、手当の額についても意見が交わされた。
教育委員会の委員の任命についても採決が行われ、両氏が再任されたことが確認された。教育関係者から得た意見を基に、今後も教育の充実を図っていきたい考えが示された。
最後に、市長の平岡政典氏が「ゼロカーボンシティ」宣言を行った。2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目標に掲げ、市民の協力を求める姿勢が強調された。これにより、善通寺市はさらなる環境対策を進めることを決意。
議会は、以上の議案を全て可決し、今期定例会を無事に終えた。新型コロナウイルスの影響による地方財政の問題など、議会内での議論は刻一刻と変化しているが、今後の方針が明確化されたことで、市民へ向けた構想が強化されることが期待される。