令和6年第2回丸亀市議会は、令和6年度の各種予算案に関する議論がなされた。特に注目されたのは、ペットの同行避難や観光施策の見直し、そして高齢者移動支援の拡充についてである。これらの課題に対し、議員らは具体的な提案や意見を述べ、今後の方向性を示すことを目指している。
議案第15号は、令和6年度の丸亀市一般会計予算であり、地域内経済循環を促進する施策に予算を割り当てた内容が盛り込まれている。特に観光施策の充実が求められる中、城泊事業や地域の観光資源の活用が重要なテーマとして挙げられた。市長は、地域経済の活性化を図る上で観光産業は欠かせない要素であり、今後の観光資源の拡充を進めていく考えを示した。
ペットの同行避難については、飼い主がペットを連れて避難できる環境の整備が求められた。議員からは、災害時のペットとの避難の必要性が強調され、具体的な避難所の指定に関して意見が交わされた。システムを整備することで、飼い主が安心して避難できる環境を構築することが目的である。
高齢者移動支援の拡充についても話し合われ、交通手段を持たない高齢者にどうアクセスを提供するかが焦点になった。地域内での相互扶助を促進し、コミュニティとしての支援を強化することで、より多くの高齢者が安心して生活できる環境を提供する試みが必要であるとの意見が聞かれた。
また、自動車航送運賃の低減も、観光産業及び地域住民の生活に影響を与える重要な課題であるとされ、政府や国土交通省と連携し、更なる支援策を模索する必要があると市長は述べた。これらのテーマに対し、具体的な対策を通じた迅速な対応が期待されている。
このように、本議会では、観光振興のための財政支出を通じ、地域社会全体の活動を支えることが重要であると改めて認識された。今後も、これら施策の実施状況については、市民とも折を見て共有し、必要な情報提供に努める方針である。