令和6年第1回丸亀市議会1月臨時会が1月30日、市役所議場で開催された。
議事の中では、市長松永恭二氏が提案した専決処分の承認に関する3つの議案が重要な焦点となった。
その中でも、令和5年度モーターボート競走事業会計の補正予算、動産の購入、そして和解に関する議案が審議の中心となった。市長は、能登半島地震による被災地支援のため、日本財団を通じて1,000万円を寄付することを目的とした追加補正予算を報告し、承認を求めた。また、燃料高騰による生活者への負担軽減にも言及し、ガソリンのギフト券に関する購入の専決処分も議題に上がった。
さらに、モーターボート競走事業に関連する経費の補正とともに、交通事故による和解についても市長から説明があった。議案の質疑において、中谷真裕美議員は、ガソリンギフト券の代替品についての影響を問い、ガソリンギフト券の配布予定に関しても具体的に尋ねた。この質疑に対し、市長公室長の栗山佳子氏は、ガソリンギフト券の返品可能性と代替品に関する見通しを説明した。特に返品の可能性に触れ、実質的な事業費の縮減が期待されるとして、予定通りの配布ができる見込みであるとした。
議会ではまた、補正予算の中で低所得者に対する支援策として、住民税均等割を課されている世帯への支給額が決定されたことが報告された。具体的には、1世帯当たり7万円の支給が行われる。
丸亀市手数料条例の改正案においては、戸籍謄本の広域交付事務に伴う手数料の新設と、消防法に基づく貯蔵所設置の許可申請手数料の見直し案が可決された。また、今後の議員派遣についても同様に承認され、情報収集や研修の機会が与えられることとなった。
議長の三宅真弓氏は、討論の通告がないことを確認した後、各議案について採決を行った結果、議案はすべて承認された。これにより、議会の日程は円滑に進行し、全議題が討議された後、閉会となった。