令和6年第4回丸亀市議会が開催された。特に注目されたのは、健康保険証の存続を求める請願に関する討論だ。
請願第2号は、市民の医療への不安を受けて提出された。賛成の立場から討論したのは、渡邉一馬君である。彼は、マイナ保険証の普及率の低さや、特別養護老人ホームでの健康保険証管理の困難さを指摘。また、能登半島地震を引き合いに、デジタル資格確認の脆弱性についても言及した。彼の意見は、医療のデジタル化には課題が多いことを強調している。
一方、請願に対して反対を行ったのは、大前誠治君である。彼は、マイナ保険証の導入が医療の効率化につながると主張。具体的には、患者の薬剤情報や診療情報を一元管理できる利点や、医療のデジタル化の進展を支持している。さらに、デジタルとアナログの併用期間を設け、全ての人々が安心して保険診療を受けられる環境整備がなされている点を挙げた。
市議会では、健康保険証の存続に対する市民の意見がさまざまに表明された。マイナ保険証への移行については、国民の不安が払拭されていない現状がある。そのため、現行の健康保険証が必要だという意見が強く受け止められた。また、請願は最終的に不採択となったが、市民の声は今後も重要な議論のテーマとなるだろう。議会は、国民皆保険制度の維持について真剣に向き合う姿勢が求められていることを示唆している。