｢令和3年12月定例会｣が善通寺市議会で開催された。議員からは、安全で活気ある地域づくりに向けた重要な案件が数多く議論された。特に目立ったのは、夜間中学の必要性やちょこっと号運行の状況についての活発な意見交換である。
まずは、夜間中学の設置について。市内には義務教育を修了していない市民が一定数存在する。特に、人生のさまざまな理由から昼間の学びの場に参加できなかった人々にとって、夜間中学は貴重な学びの機会である。高松市や三豊市では、夜間中学の設置に向けた動きが進んでおり、善通寺市においても、この流れを受け入れるよう協議が進められるべきと指摘された。
次に、高齢者向けの施策、特にちょこっと号の運行状況についても、議論が交わされた。保健福祉部長によると、ちょこっと号は、外出の機会を提供し、高齢者の買い物支援を行っているとのことだが、来年の運行終息が懸念されている。これに対して、議員たちは今後の運行とその役割について再評価し、継続するための支援策が必要だと強調した。
さらに、新庁舎の駐車場利用についても意見が挙がった。新駐車場は市民のアクセスに便利であるが、その具体的な活用方法については未定であり、イベントなどを活用し、善通寺市のにぎわいづくりに貢献することが提案された。
加えて、防災行政に関する即応体制の現状が問われ、災害時に関しては職員の迅速な動員が必要であると確認された。そのため、今後の職員の災害対応に向けた準備状況と意識の重要性が再確認された。