令和4年3月に行われた善通寺市議会定例会では、多くの議案が提案された。
中でも「令和4年度善通寺市一般会計予算」が重点的に取り上げられた。市長の平岡政典氏は、総額145億9,700万円の予算が編成されたことを報告し、対前年度比で9.7%の減少であることを伝えた。新型コロナウイルス感染症への対策や地方創生関連施策が中心となり、大規模な新規事業は盛り込まれないことが強調された。
市長は、新庁舎建設に引き続き資金が必要であることから、厳しい予算編成となったことを述べた。市民の安全と生活の安心を保障すべく、引き続きコロナ対策を優先事項として行う方針を示した。
また、総務部長の芝秀和氏は、一般会計補正予算について質疑を受け、移住者への支援策について説明した。具体的には、東京圏からの移住支援事業であるが、昨年度の実績がゼロであったため、今年度の補正額を全額減額したとのこと。「この措置は移住希望者を排除するものではなく、引き続き相談会を実施して魅力を発信する」と強調された。
さらに、「地球温暖化対策実行計画」についても質問があり、全額減額された理由が説明された。この計画に関しては新たに補助金事業を採択したため、実施を令和4年度以降に予定している。市民生活部長の宮川庄造氏は「温暖化対策への取り組みは継続し、成果を基に改定していく」と述べ、この取り組みを着実に進めていく意向を示した。
このように、市議会では予算案や重要事項について活発な質疑が行われ、市民のさまざまなニーズに応える政策が推進されることが期待されている。議会は今後、必要な施策が円滑に実施できるよう、引き続き吟味していく予定である。